こんにちは。
今日は、いよいよスタートする個展について。

本日7日から福島・須賀川展示が始まります。
今回の展示のモチーフは童話。
私にとって童話は、子どもの頃から慣れ親しんでいたし、自分の中に違和感なくスッと入ってくる世界でした。

善と悪。

子どもの頃は、とてもシンプルでわかりやすい世界でしたが、大人になって読んでみたときに、「善」とされる側、「悪」とされる側、両方にストーリーがあって悪者とされる側は、果たして本当に悪者だったのか?
みたいなことを考えるようになりました。

本当は、オオカミはただ遊びたくて、子ぶたたちにちょっかい出してただけかもしれない。

北風と太陽は力の差を競うけど、旅人にとってはどちらも必要不可欠で、自然として受け止めてるだけかもしれない。

そんなことを考えながら、今回ピックアップした12点のお話を一枚の絵に表現しました。

そう思う所以は、私は物語の中に、日常で巡る人間関係を重ねるからなんだと思っています。
誰しも自分が持つ世界があり、一人一人、様々な視野や感情を本展では「ひとかけら」としています。そのひとかけらをつないで自分自身のストーリーを作っている。

そんな思いを込めた作品展です。

さて、搬入の朝、宿泊しているguesthouseNafshaさんの周辺をランしました。
朝靄が残り一面を見渡すことができる景色。

4月にも一度須賀川を訪れて、「ここで私は何ができるかな?」と感じながら走ったのですが、
そもそも「何ができる」というのは、なんだかおこがましいよなぁと感じていました。

 

というのも、短い滞在の中で感じ取れることは、決して多くはないからです。
でも、少なくとも私が普段暮らしている場所とは違う光景が広がり、全てが新鮮に感じられるので、ここで自分が「何がしたいか」かなと考えた時に、その土地や人を感じるエッセンスを少しでも残したいなと思いました。

走っていて拾った松ぼっくりも枝も、どこにでもあるかもしれないけど、「ここを走って見つけた」という自分の体感は、紛れもなくここでしか味わえないものだから、今回はこういったものも会場装飾の一部に使っています。

さらに今回、Heidi & Mayのジュエリーも置いています。
Heidi & Mayは二人の作家から構成されるジュエリーブランド。
一人は、実は私のことを誰よりも応援してくれている私の母。

ビーズが一粒一粒丁寧に編み込まれた作品なので、その一粒一粒に時間の流れを感じます。是非お手に取って見てください。

 

今回、4拠点での個展開催で、今までにない大変さもありますが、たくさんの人のご協力をいただき、本当に感謝です。

atelier Nafshaでは、お越しいただいたお客様にクリスマスのアドベントカレンダーを思わせるような、「ウェルカムお菓子」をご用意してお待ちしております。
私の滞在日は11月7日(日)、27日(土)、28日(日)の3日間。

 

皆様にお会いできるのをとても楽しみにしています!
では、また。

個展DM